それは、クリスマス・イブの夜のこと。1匹の白い犬が星になりました…。その犬の名は、シロ。 1年前、ある病院の実験犬として脊髄を削られ、手当もされずに、死を待つばかりだったところを保護された犬でした。テレビや新聞に、そのことが大きく取り上げられると、日本中からシロへの励ましと、病院への抗議が殺到したのです…。 それは、捨てられ、実験される犬たちと、そうした不幸な犬たちを救い続ける人々の実話です。 著/井上夕香