「飼育書」には必ずといっていいほど書かれているこれらの項目。
犬と生活する上で、とても大事なことの意味を含んでいるような気もしますが、
「〜しなければならない」「〜であるべき」といった言い方は、すべて人間目線です。
人間が”いい飼い主”であるために、人間が”ボス”であるために、「〜であるべき」「〜すること」といった押し付けた考え方は、あまりにも人間側に偏りすぎていると思います。
もっと自由であっていいと思いますし
もっと犬のことを理解してあげることが大切です。
犬は群れで生きる動物だから、家族として迎えた時は、その飼い主が”ボス”でなければならない。犬は下で、人が常に上。上下関係をはっきりさせて、甘やかさず厳しくしつける。
一種、流行りともいえるこのようなしつけの考え方は、犬を理解していないように思います。
最近では、これまた流行りのようにして、”犬は家族の一員”といわれています。
では、同じ家族の一員として、子供のことを考えてみましょう。自分が親で、ある日、子供が産まれたとします。
その子供のしつけにおいて、犬を育てるときと同じように、自分が”ボス”でなければならない。子供が下で、親は上。こんなことを常に意識して、子育てを行うでしょうか。
そうした思いで、犬を迎えることはとても良い事です。 しかし、犬を育てるときも、人間の子供を育てるときと同じように、自分がこの子の”親”であるという気持ちで十分だと思います。”ボス”ではなく、”親”です。犬の中の群れ社会の”ボス”は、犬にしかなりえません。
- ベッドやソファの上など、人が座るところに、犬をのぼらせてはいけません。
- 帰宅してすぐは、犬が興奮しないように、わざと無視をしましょう。
- 散歩のときは、人間がリードし、人よりも先を歩かせてはいけません。
- お散歩コースは、毎日きまった道で、決まった時間に。
- 犬の食事は、毎日決められた時間に、同じ人があげるようにします。
- ドアから出るときは、飼い主が先にでます。
- 家の柱をかじったり、靴をおもちゃにして遊んだときは、強く叱ります。
- 飼い主の指示に従わない時は、しばらくの間、無視をします。
- 人間の目線が上でなければいけません。
ですから、人のお腹や背中の上に犬を乗せてはいけません。
- 人間の食事風景は、犬には見させないようにします。
人間が先に食事をしてから、犬に食事をあげます。
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