ペットフードという便利なものが登場してからというもの、現代のペットたちの食事にかける手間は随分と少なくなりました。カリカリフードを軽量カップですくって“はい終わり”せいぜい30秒ほどで終わってしまう作業です。たまの贅沢といったら、缶詰を混ぜるくらい・・・。
これが、ペットの求める食事かと思うと、いささか疑問が生じます。今や、家族の一員といわれるペットたちに対して、これじゃあ何かさびしい気がします。何か物足りない気がします。
家族の一員なら、もうちょっと食事に手を加えて欲しいです。
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>>ペットフードに使用されている化学薬品
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でも、「手作りごはん」なら、そんな心配も“グンッ”と減ります。 |
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□素材を自分で選んで、自分で作る。
□素材に対する安心感が生まれる。
■それが「手作りごはん」の良さです。 |
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□毎日、どんな食材をあげているかがはっきりわかること。
□何の食材が原因で問題が起きたかがわかること。
■これが「手作りごはん」にすることの良さです。 |
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飼い主がペットの体調を考えて自分で材料を選び、自分で作る。そんなことも必要だと思います。
人間の場合、お腹の調子が悪ければ、ちょっと消化にいいものを口にしてみたり、カゼ気味であれば、ビタミンCをたっぷり摂ってみたり、食欲がわかなければ、口当たりのいいものを試してみたり、こんなことはごくごく当たり前に行うことですよね。
でも、ペットの場合、いつ、どんなときも、ほとんど食事内容はかわらない子がほとんどです。
食べなければ、食べるまでほっておく。 でも、本来はもっと もっとその日その日の体調に合わせたメニューや体質に合わせたメニューが必要で、毎日メニューが変わることも必要だと思います。
もっと言うなら、そうするべきじゃないかなと思います。毎日、いろんなものを口にしてはじめて、栄養的にもバランスが取れるのではないでしょうか。 また、飼い主とペットとの間の愛情・信頼関係が深まるのも「手作りごはん」を作ることのメリットです。 |
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「手作りごはん」にすると、ペットたちはごはんの時間を楽しみに待つようになります。
冷蔵庫を開ける音、スーパーのビニール袋の音、まな板をたたく音、今まで気にもしなかったような刺激に対して、敏感に反応するようになります。“自分のごはんを作ってくれてるんだぁ”そう思いながら、“よだれ”をたらしてジーッっと待つようになるでしょう。
ジーッっと見つめるまなざしに負けて、野菜の切れ端をまな板の上からわざと落としてみたり、「待っててね」と優しく声をかけてみたりもするでしょう。こんなちょっとしたコミュニケーションの場が増えるのも手作りにすることの良さなんです。 また、「手作りごはん」にすると、せっかく自分がつくってみたものだから、ペットの食いつきや食べ残し、好み、さらに糞便なんかもついつい気にしてしまうはずです。
カリカリフードをあげていたころには気にもしなかったことを気にするようになるでしょう。「手作りごはん」にすることで、今までは決して実感することのなかった「おいしく食べてもらえることの喜び」を感じるはずです。カリカリフードを軽量カップですくって、食器に“ジャラッ”と移し、ペットの目の前に“ポンッ”と置くだけの『エサ』とは大きく違うはずです。最後まできれいにペロペロ食器を舐めてくれて、“いかにも満足そうな顔”をして喜んでくれると、とっても幸せな気持ちになります。
今まで、気にもしなかったペットの食事の時間が、人もペットもだんだんと楽しくなり、ますます作りたくなるに違いありません。 ふだんは会話の少なかった食事の時間も何かしら優しい言葉をかけるようになるでしょうし、ごはんを作ってあげることで、ペットへの愛情もますますアップするはずです。
「手作りごはん?人間と同じ食材?ちょっと贅沢すぎるんじゃない?めんどくさそう」そう思われる飼い主さんも多いかもしれませんが、はじめてみれば簡単なものです。それは、何よりもそうすることでペットが喜んでくれるから。
ペットの喜ぶ反応が、「手作りごはん」についてもっと学びたい、もっともっと続けたい、もっといろんなものを試してみたい、そんな思いを飼い主に抱かせてくれるのです。
「手作りごはん」にすることで、精神的にも豊かになり、さらに体質的にもいい方向につながれば、もっともっとやってよかったと思うはずです。 一番長い時間をペットと過ごす飼い主さんが、ペットの健康を考えて唯一できることといったら、食事を見直し、そこに少しでも手間をかけてあげることだと私は思います。